おくりびとはどんなひと?
近年映画でおくりびとというのが人気になりましたよね。
そこで今回は、おくりびとの役割をご紹介しましょう。
おくりびとというのは納棺師という 基本的に葬儀社からの
委託で仕事を受け、 広い意味での“お葬式”の一儀式を担当
している人の事を表しております。
納棺は本来、遺族の手で行うものでしたが、
現在では葬儀社や納棺専門業者の主導で行われるケースが大半です。
故人さまにお召しものがあれば、まず脱がせていただいて、
お顔やお体を洗い清めます。
納棺では仏式(浄土真宗以外)なら経帷子、神式なら白の小袖を着用します。
洗髪や整髪、顔そり、お化粧、お顔の損傷がひどい場合には
修復なども施します。
上帯、手甲脚絆、六文銭を入れた頭陀袋などを身に付け、
杖、網笠、草鞋などを棺に納めます。
次に故人が愛用していた品を棺に納めます。
ライター等の爆発物は入れられません。
燃えるものでも水分を多く含んでいるものなどは
火葬の妨げになりますので、入れないようにします。
最後に合掌、礼拝して、棺に納めさせていただくところまでが、
納棺の儀とよばれるおくりびとの仕事で、 ご遺体とご遺族を前に
行うセレモニーゆえ、失敗は絶対に許されない仕事です。