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喪服の色の歴史

2015年10月20日

実は喪服が白色だった時代もあったことをご存知でしょうか?

日本の長い歴史の中で、喪服の色は白→黒→白という変化を経て、現在の黒色に落ち着いています。

時代劇の切腹シーンなどを見たことはある方には、かつての喪服のが白色だったということを想像していただきやすいと思います。

まず1度目の転換が、718年に起きました。
養老喪服令によって、天皇が直系2親等以上の喪の際には黒染めの服を着用することが定められたのです。

これによって黒服が少しずつ広まっていき、平安後期には喪服として一般的に黒が着られるようになりました。

その後2度目の転換機である室町時代が訪れ、喪服は再び白色に戻ります。

はっきりとした理由は解明されていませんが、なにより白い布を黒く染めるという手間を嫌がった人が多くいたのではないかというのが有力説です。

このようにして、多少の転換はあったものの、結局は日本の喪服はずっと白でした。

しかし、その伝統は明治時代の皇室の葬儀をきっかけにまた変化します。

黒い喪服が主流である欧米諸国に合わせ、日本政府が列強諸国の国賓の目を気にして皇室の喪服を黒に統一したのです。

その後皇室の流れが一般庶民にも広がり、日本の喪服は現在の黒服になっていったというわけです。