◯袱紗は普段から準備しておこう
慶弔の際に使用する袱紗には様々なしきたりがあります。
弔事は急に知らされるものなので、ある程度の年齢になったら用意すると共に、そのマナーについても知っておきましょう。
通夜や葬儀に不祝儀袋を持参するときは、ふくさに包むのがマナーです。
不祝儀袋が汚れないようにする、水引きを守るために包むだけでなく、「気」をそのままに保つという意味があるのです。
「言葉に表せない気持ち」を包み、渡すという日本人特有の美意識が現れているほか、むき出しのまま金品を受渡さないという日本文化の機微も感じさせられます。
お悔やみ事用には、緑色・藍(青)色・鼠色のふくさを使用しましょう。
慶弔兼用で使う場合、男性は藍・青を、女性はえんじ色を選ぶ事をお薦めします。
また紫色ならば慶弔兼用で男女ともに使う事ができます。
ふくさを渡す時は不祝儀袋を右手に置き、左手で袱紗を開きます。
先方にのしが読めるよう、反時計回りに向きを変え両手で渡します。
慶事とは手と向きを変える方向が真逆になりますので注意しましょう。
なお、ふくさがない場合は小さめの風呂敷やハンカチでも代用できますよ。