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「カラット」の語源と意味

2018年6月22日

みなさんご存知かと思いますが、ダイヤモンドなど宝石の質量を表す単位が「カラット」で、ctと表記します。そして、1カラットは200㎎、つまり0.2gとされています。

現代のように正確な度量衡が定められていなかった時代には、長さを計るのに人体の一部の寸法を使ったり、重さを計るのに穀物の量を使ったりしていました。

ダイヤモンドなどの宝石は重量がかなり少ないので、秤の分銅にマメを使っていたそうです。中近東ではマメ科の植物であるデイコの実(アラビア名quirrat)、地中海沿岸ではイナゴマメの実(ギリシア名keration)が使われており、それぞれカラットの語源になったとする説があります。

これらの実は乾燥させると1粒だいたい0.2gくらいの重さになり、宝石類の重さを計るのにちょうどよかったのでしょう。

ただ、天然のものですから誤差が当然あります。そのためか、以前は1カラットの重さがフランスでは0.2055g、イギリスでは0.2053g、エジプトでは 0.1917gなどと微妙に違っていたそうです。

現在のように1カラット=200mgとして、メートル法で規定されるようになったのは1906年のこと。まだ100年ほどしかたっていません。

現在、カラット数は原則として下3桁まで計り、下2桁まで表示します。そして、下3桁の数値は四捨五入ではなく八捨九入します。
また、カラットの下の単位はポイントで、1 カラットが 100 ポイントになります。

日本では宝石の鑑定書で下3桁までカラット表示することがありますが、そのためには下4桁まで正確に測定できなければなりません。

しかし、ダイヤモンドは周囲の温度、気象条件などにより、0.0002 ct 程度の変動(誤差)が生じるとされます。
そのため、下3桁まで計り、下2桁まで表示されていれば、十分です。

 

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