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ダイヤモンドのカットとは?

2018年7月21日

ダイヤモンドについては、その等級(グレード)を決める4つのCがあります。4つのCはそれぞれ、次のとおりです。

 

カラット(carat)   … 重量

カラー(color)    … 色

クラリティー(clarity)… 透明性

カット(cut)     … 形状

 

これまでカラット、カラーについて触れました。今回はカットについて、みていきましょう。

遺骨ダイヤモンド

 

ダイヤモンドのカットとは、ダイヤモンドをいかに美しく見せるかということにほかなりません。

そもそも、ダイヤモンドの原石は表面が曇っていて、ほとんど光りません。形は正八面体の結晶なので珍しいのですが、ただ硬いだけの、とても美しいとはいえない石です。

 

そこでダイヤモンドは、表面を研磨し、さらに様々なカットを施し、ダイヤモンド独特の光の反射や屈折を生み出します。

 

ダイヤモンドは極めて堅いので表面での反射が強く、また天然鉱物の中でもっとも高い屈折率を持ちます。

カットの仕方によっては、いったんダイヤモンドの中に入り込んだ光が屈折し、入ってきた面から外に出てくるのです。

 

こうした複雑な光のオーケストレーションによって、ダイヤモンドにしかない輝きが生まれます。

と同時に、ダイヤモンドのグレードにおいてはカットが最も複雑で、分析も困難です。

 

米国宝石学会(GIA)では、カットのうち現在もっとも多い標準ラウンド・ブリリアント・カットについて、7つの評価要素に基づき、5段階のグレードをつけています。

 

7つの要素ではまず、輝き(Brightness)、ファイアー(Fire)、シンチレーション(Scintillation)の3つが基本となります。

そして、重量比率、耐久性、ポリッシュ、シンメトリーが加わります。

 

5段階のグレードは、以下の通りです。

 

エクセレント(excellent)

ベリー・グッド(very good)

グッド(good)

フェア(fair)

プア(poor)

 

GIAのホームページでは、これら5段階のグレードについて、実際のダイヤモンドの映像で確認できます。

https://4cs.gia.edu/interactive-4cs/cut/grading.html

https://4cs.gia.edu/jp/interactive-4cs/cut/grading.html(日本語版)

 

なお、ダイヤモンドには標準ラウンド・ブリリアント・カット以外のカットもいろいろありますが、その場合はカラー、クラリティー、デザインが重要であり、カットのグレーディングは通常、用いられません。

 

 

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