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「一般墓」より「樹木葬」の人気が高まっている理由とは?

2020年12月4日

日本ではおおむね明治時代以降、「●●家之墓」といった銘を刻んだ「家族墓」が普及しました。

しかし、核家族化や少子高齢化が進むにつれて、お墓についての意識が大きく変化してきています。

 

葬祭関連サービスを手掛ける鎌倉新書が運営するお墓の情報サイト「いいお墓」が行った「第11回 お墓の消費者全国実態調査(2019年)」によると、実際に購入したお墓の種類として、「樹木葬」が過去最多の41.5%を占め、調査後初めて「一般墓」(いわゆる家族墓)を上回りました。

2018年はまだ「一般墓」が41.2%、「樹木葬」が30.0%だったので、わずか1年で10ポイント以上変わったことになります。

https://guide.e-ohaka.com/research/survey_2019/

 

 

さらに、全国調査を開始した2010年時点では約9割が「一般墓」を購入していたそうなので、この10年間でお墓に対する意識の変化には目を見張るものがあります。

 

こうしたお墓を巡る意識の変化の背景には、次のような理由があるのではないでしょうか。

 

第一に、「家」意識が希薄化していることです。

戦後、民法の改正で家制度や家督相続制度が廃止されました。そして、新しい家族制度のもとで育った最初の世代であるベビーブーマー(団塊世代)がいま、70代になっています。団塊ジュニアやその次の世代になるほど、「家を守る」「家を継ぐ」といった意識が希薄になってきているのは明らかです。

 

第二に、「自己決定権」の広がりです。いまや、結婚するかしないか、子どもを持つかどうかをはじめ、自分のことは自分で決めるという考えは当たり前です。

自分が亡くなった後についても、生前に自分で選択する人が増え、そういう中で「樹木葬」が人気になっているのではないかと考えられます。

 

第三に、「弔いの形」も多様化しています。亡くなった人をどのように弔うかについて、これまでの習慣やルールに縛られることなく、通夜や葬儀などを行わない「直葬」、遺骨を海や山に撒く「散骨」など様々なスタイルが広がっています。

 

メモリアルダイヤモンドも、こうしたお墓を巡る意識の変化の中で、新しい「弔いの形」として選ばれる方が増えています。

 

 

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