仏壇物語(3)デジタル技術を活用した未来の仏壇が登場
日本では一般に、亡くなった人を弔うためにお墓とともに仏壇が利用されます。
お墓も仏壇も祭祀(さいし)財産とされますが、お墓が屋外にあるのに対し、仏壇は屋内にあります。
今回は、デジタル技術を活用した未来の「仏壇」を取り上げます。
「仏壇」の形やデザインは時代とともに変化してきました。
伝統的な「金仏壇」や「唐木仏壇」のほか、40年ほど前からはリビングなど洋室に似合う「モダン仏壇」が登場し、広く受け入れられています。
さらにいま、デジタル技術を活用した仏壇が開発され、注目を集めています。
デジタルデザインスタジオのBIRDMAN、東北新社の映像制作子会社である二番工房などが開発した「コハコ」です。
「コハコ」のキャッチフレーズは、「コミュニケーションする仏壇」。
大きさは家庭用の給湯ポットと同じくらいで、デザインは白色と黒色を基調にした2種類があります。
「コハコ」の前に立つと人感センサーにより起動し、 故人の名を呼びかけることで故人の遺影(写真または動画)がディスプレイに表示されます。
天面タッチセンサーに触れるとスピーカーからおりんも鳴ります。
また、本体の中には、クリスタル製の4人分の位牌と本尊が入り、天板を引き上げて拝むことができます。
デジタル技術の応用という点では、スマートフォンのアプリ経由で動画などを登録しておくと、指定された日時に本体や遺族のスマホに通知が届き、動画が再生されるようになっています。
親しい人へメッセージを残しておく“終活”にうってつけといえるでしょう。
さらに現在、お寺での読経をアプリで中継するリモート法要サービスも開発中といいます。
「コハコ」の発売は今年7月からの予定で、価格は30万円程度とか。
仏壇にも新時代が到来しているようです。
ご遺骨、遺灰からつくるメモリアルダイヤモンドについて
くわしくはライフジェムジャパンのホームページをぜひ、ご覧ください。