高級ダイヤモンドのオークションが好調
前回、新型コロナが広がる中、ひと足先にダイヤモンドなどのジュエリー(宝飾品)業界の売上が回復しているという話を取り上げました。
これに関連して注目されるのが、高級ダイヤモンドのオークションです。
特に、数十カラットという大粒のダイヤモンドや、ピンク、ブルーなど希少なカラーダイヤモンドには、信じられないような高値が付いています。
例えば、2020年10月5日に行われたサザビーズ香港のオンライン・オークション「10239」では、その名の通り、102.39カラットという極めて珍しい大粒のダイヤモンドが出品されました。
1カラットは0.2gなので、102.39カラットはおおよそ20.5gになります。
落札者は日本人で、落札価格は1.2億香港ドル(約17億円)だったとのことです。
このダイヤモンドの原石はカナダ・オンタリオ州の鉱床で2018年に発見されたもので、なんと271カラット(54.2g)ありました。
それを1年以上かけてカットし、研磨することで、102.39カラットあるオーバルカットのダイヤモンドになったのです。
なお、このダイヤモンドは鑑定において「カラー」は無色透明で最上級の「D」、「クラリティ」も外部、内部ともインクルージョンや疵(きず)などがない最高評価の「FL(flawless)」とされます。
すでに落札されていますが、公式サイトの動画でその圧倒的な大きさと輝きを見ることができます。100カラットを超えるダイヤモンドとはどのようなものか、一見の価値があります。
https://www.sothebys.com/en/digital-catalogues/10239
なお、高額な美術品や宝飾品のオークションは、サザビーズとクリスティーズの2社がとりわけ有名です。世界各国にある自社のオークション会場が舞台となり、希望者は出席して入札に参加することも可能です。
ただ、今回の新型コロナではほとんどがオンライン・オークションに切り替わっています。
数十億円の取引をオンラインで行うことには当初は疑問の声もあったようですが、いまではすっかり定着しているそうです。
ご遺骨、遺灰からつくるメモリアルダイヤモンドについて
くわしくはライフジェムジャパンのホームページをぜひ、ご覧ください。