ファンシーカラーダイヤモンド入門(1) ファンシーカラーダイヤモンドとはどんなもの?
ダイヤモンドは普通、無色透明なものほど貴重で高価とされますが、例外があります。
それが「ファンシーカラーダイヤモンド」と呼ばれる色鮮やかなダイヤモンドです。
通常のダイヤモンドの色は、無色から淡黄色まであり、無色で透明度が高いほど価値が高いとされます。
こうした色のグレードを表す基準としては、GIA( Gemological Institute Of America:米国宝石学会)が定めた「GIAカラースケール」が世界標準となっています。
「GIAカラースケール」は図表のように、D(無色)で始まり色が最も濃いZ(ライトイエローまたはライトブラウン)まで、23段階に分けられます。
各アルファベットが示すグレードは観察される色について明確に定義された範囲を示しており、トレーニングを積んだ専門の鑑定士によって、一定の照明と厳密な観察条件の下で既知の色の石(マスターストーン)と比較することによって判定されます。
図表 GIAカラースケール
https://www.gia.edu/JP/gia-about/4cs-color
しかし、これには例外があります。
それが「ファンシーカラーダイヤモンド」です。
ファンシーカラーダイヤモンドは、Zの範囲を超える色のイエローおよびブラウンのダイヤモンドのほか、ブルー、グリーン、ピンク、レッドなどを含むすべての色があります。
ファンシーカラーダイヤモンドは、そのすべてが珍しく、貴重というわけではありません。多くは色が薄かったり、小さかったりします。
しかし、中には極めて色の濃さと純度が高く、サイズがある程度、大きなものがあり、それらは驚くような価格で取引されます。
歴史的に有名な「伝説のダイヤモンド」もその多くは特徴的なファンシーカラーダイヤモンドです。
ダイヤモンドの中でもとりわけユニークな「ファンシーカラーダイヤモンド」について、これから何回かに分けて取り上げてみます。
ご遺骨、遺灰からつくるメモリアルダイヤモンドについて
くわしくはライフジェムジャパンのホームページをぜひ、ご覧ください。