「戒名」はどのような要素からできているの?
葬儀にあたって、故人に生前とは別の名をつけることが行われます。
よく目にするのが仏式の「戒名」ですが、「戒名」はいくつかの要素を組み合わせることが一般的です。
日本では現在、「戒名」は多くの場合、漢字のみを使った「院号」「道号」「戒名」「位号」という4つの要素から構成され、この順番で組み合わされています。
「戒名」といっても、4つの要素を組み合わせた全体を指す場合と、4つの要素のうちの一つを指す場合があるので、注意が必要です。
「院号」は一番上にくる要素で、「〇〇院」とか「〇〇院殿」と書きます。
平安時代に嵯峨天皇が嵯峨院に移って太上天皇と号し、その別称として「嵯峨院」と呼ばれたのが院号の始まりとされます。
院号はもともと戒名とは別のものですし、天皇や皇族のみに使われましたが、次第に貴族や将軍家の戒名として用いられるようになり、室町時代からはより上位のランクとして「院殿号」や「寺殿号」が登場しました。
「道号」は、院号の下、戒名の上に付けられる要素で、2文字が一般的です。
もともとは中国で、禅宗の僧侶が修行で一定のランクに進んだ時、授けられる称号のことです。
現在では、家名や雅号、亡くなった人の趣味や性格、生前使っていたペンネームなどを使うことがよくあります。
「戒名」は、道号の下、位号の上に置かれる要素で、こちらも2文字が一般的です。
多くの場合、2文字のうちの1文字に生前の名を付けたり、生前の名をそのまま付けることもあります。
「位号」とは、一番下に付ける要素(名称)です。
現在、位号には男女の別やランクなどがあります。
例えば、図は男性の戒名の例です。院号が「慈光院」、道号が「清心」、戒名が「誠照」、位号が「居士」となっており、それらを組み合わせたものを葬儀の白木位牌や仏壇に入れる本位牌に入れます。
図 男性の戒名の例
https://www.osohshiki.jp/column/article/202/
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