女王陛下の遺産
2022年9月8日、イギリスのエリザベス女王(エリザベス2世)が96歳で亡くなられました。イギリス王室は独自の資産を保有しており、その額は約4兆円ともいわれます。
また、エリザベス女王自身の個人財産もあり、それらの行方に関心が集まっています。
エリザベス女王の葬儀を巡ってのエピソード。今回は、女王陛下の遺産についてです。
※イギリス王室とエリザベス女王の資産について、詳細なことは一切分かっていません。あくまでメディアなどの推定によるものです。
- 王室の資産は約4兆円
アメリカのフォーブス誌によると、イギリス王室の資産は推定で280億ドル(約4兆円)に達するそうです。王室の資産は基本的にエリザベス女王からチャールズ国王に引き継がれます。
そこに含まれるのは、ロンドンのバッキンガム宮殿、コーンウォール公領、ケンジントン宮殿など。また、ロンドンのリージェント・ストリートにある商業施設、アスコット競馬場などもあります。これらの総面積はイングランド全体の土地の1.4%に相当し、イギリス王室は実は大地主でもあるのです。
ただし、その多くは「クラウン・エステート」という特殊法人が管理・運営しているようです。年次報告書によると22年3月期末での保有資産価値は156億ポンド、純利益は約3億ポンドでした。クラウン・エステートの収益は法律に基づいて国に渡され、その一定割合が国から王室に公務用として交付されます。また、バッキンガム宮殿やセントジェームズ宮殿、ウィンザー城などの王室施設は国に信託され、政府が維持運営に必要な費用を負担しています。
- 女王の個人資産は600億円以上
英紙サンデー・タイムズがまとめた英国の長者番付「リッチ・リスト」によると、エリザベス女王の個人資産は約3億7千万ポンド(約600億円)に上るそうです。
そこには宝飾品やアートコレクション、個人での投資、バルモラル城(スコットランド)やサンドリンガム・ハウスなどが含まれ、その多くはやはりチャールズ国王が引き継いだとされます。
ただ、注目されているのはティアラやペンダント、ネックレスなどの宝飾品です。その価値は1.1億ドル(約150億円)とも言われています。
写真の「ジャパニーズ・パール・チョーカー」は、ダイヤモンドのペンダントがついた4連のパールでできており、1980年代のはじめに日本政府がエリザベス女王に贈ったものです。
噂(いわゆる情報筋の話)では、エリザベス女王は今年の夏頃、宝飾品を誰が受け継ぐのがふさわしいか集中的に検討し、重要な宝飾品はウィリアム皇太子の妻キャサリン妃が恩恵を被る可能性が高いのではないかと言われているそうです。
サンドリンガム・ハウス
ジャパニーズ・パール・チョーカー
- 直系の君主への相続は非課税
なお、相続税も気になりますが、英国では君主の代替わりのたびに資産が大幅に目減りしていくことを防ぐため、直系の君主に承継される資産については相続税が免除される仕組みがあるそうです。
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