「カリナン」――ダイヤモンドの名が高級車へ
前回はイギリス王室に伝わる9つの「カリナン」ダイヤモンドを取り上げました。一番大きな「カリナンⅠ」は王笏(おうしゃく:scepter)に、二番目に大きな「カリナンⅡ」は王冠にそれぞれ用いられています。
カリナン(Cullinan)というのはもともと、これらのカットダイヤモンドの元となった世界最大のダイヤモンド原石を発掘した鉱山会社の会長の名前です。
数年前には「カリナン」という名が高級車のネーミングに採用されました。
「カリナン」の名を冠した高級車を発売したのはイギリスのロールス・ロイス(ロールス・ロイス・モーター・カーズ)です。
同社は現在、ドイツのBMWの子会社であり、航空機エンジンで有名なロールス・ロイス・ホールディングスとは祖先は同じものの、別会社となっています。
そのロールス・ロイス社が2018年に同社としては初めてのSUVとして発表したのが「カリナン」です。
※https://www.rolls-roycemotorcars.com/ja_JP/showroom/cullinan-in-detail.html
同社の代表取締役は「我々は、カリナンダイヤモンドを育んだ大自然の素晴らしさにインスパイヤされました。カリナンという名前は、この新型車が踏まえる思想の多くの側面を象徴するもので、最大の圧力を受けても怯まぬ耐久性や絶対の堅実性、希少性と尊さ、チャールズ・ロールスのパイオニア精神、冒険精神、サー・ヘンリー・ルイスの技術革新性、そしてむろんのこと、世界のどこを走っても際立つ絶対のラグジュアリーを表現しています」とコメントしています。
※https://www.leon.jp/cars/7590?page=2
資料によるとロースル・ロイス「カリナン」は総排気量排気量6748 cc、最高出力は420kW(571PS) @ 5000 rpm、全長/全幅/全高は5340 mm / 2000 mm / 1835 mm、独自のアルミニウム製スペースフレーム構造を採用して車両重量は2750〜 2850 kgです。
日本国内では、ロールス・ロイス&ベントレーの日本総代理であるコーンズ・モータースが販売しており、車両本体価格 (消費税込み)は 4258万円。
ダイヤモンドが持つ奥深い魅力が、このような形でも表れているのではないでしょうか。
ご遺骨、遺灰からつくるメモリアルダイヤモンドについて
くわしくはライフジェムジャパンのホームページをぜひ、ご覧ください。