終活サービスの最新事情(2) 終活では何をするの?
コロナ禍を経て、終活への関心がますます高まっているようです。今回は終活で何をするのかを確認してみます。
「終活」とは一般に、自分自身の人生の最期を見据えて行ういろいろな準備活動のことを指します。その目的は、自分が亡くなった後に残される人に負担を掛けないようにするとともに、自分の残りの人生をできるだけ充実したものにすることだとされます。
具体的に終活ではどんなことを行うのでしょうか。多くの人が様々な視点で解説したりアドバイスしたりしていますが、それらをまとめるとおおむね次の3つになると思います。
第一に、これまでの人生を振り返ってみるため「エンディングノート」を書いてみることです。エンディングノートを通して自分の人生を振り返ることでいろいろ気づきが生れます。その気づきには、残された人生を自分らしく生きるヒントがたくさんあるのでしょう。
エンディングノートはネットで検索すると無料でダウンロードできるものがいろいろあります。また、大手文具メーカーなどでも市販しています。自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。
https://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/life-event/ending/
第二に、身辺整理いわゆる「断捨離」を行うことです。長い人生の中でいろいろなものが身の回りにたまっています。ほとんど使わないようなものが押し入れや収納にあるのではないでしょうか。自分が亡くなった後、そうした遺品の整理に親族が困るというのはよく聞く話です。回を改めて取り上げる予定の「デジタル終活」もそのひとつです。
第三に、親族とのコミュニケーションをはかることです。特に医療や介護、そして相続について自分の思いや願いをきちんと家族や周りの人に伝えておかないと、いざというとき残された人が判断に迷ったり、悩んだり、ときには親族間のトラブルになったりしかねません。
遺言書を作成したり、また独身の方は葬儀の執り行いや遺産の扱いなどについて死後事務委任を締結しておくことも検討するとよいでしょう。
ところで、終活を始める年代について、終活アプリ「楽クラライフノート」を開するNTTファイナンス株式会社が2021年11月に行った「50代以降における終活に関する実態調査2021」によると、60代から次第に増えていく傾向にありますが、70歳以上でも「就活をしている」「就活をしたことがある」という人は35%程度にとどまります。
Q.現在終活をおこなってますか?(n=1089)
※https://lifenote.ntt-finance.co.jp/report20211128
しかし、認知症などで判断能力が衰えてしまうと終活自体が難しくなります。自分の健康状態に不安を感じたら40代や50代であっても年齢に関係なく、早めに動き出すのがよいのではないでしょうか。
ご遺骨、遺灰からつくるメモリアルダイヤモンドについて
くわしくはライフジェムジャパンのホームページをぜひ、ご覧ください。