ご遺骨からなぜダイヤモンドがつくれるのか(4) 合成ダイヤモンドと天然ダイヤモンドの違い
「ライフジェム」は故人のご遺骨からつくるメモリアルダイヤモンドの世界的なブランドです。ご遺骨からなぜダイヤモンドがつくれるのか、その仕組みやポイントを改めて詳しくご紹介します。
前回、合成ダイヤモンドは、化学成分や結晶構造はもちろん、光学的・物理的特性も天然ダイヤモンドと基本的に同じだといいましたが、実はいくつか重要な違いがあります。
逆にいうと、まったく同じだとすると見分けがつかなくなり、それはそれで大きな問題になります。
そもそも、天然ダイヤモンドがどのようにできたのか、本当のところはよく分かっていません。地球表面から100kmから200kmほどの高温高圧の環境で生まれたと考えられていますが、これはHPHT法において圧力5GPa(ギガパスカル)、温度1500℃くらいがダイヤモンドの結晶ができる条件とされ、おそらく地中でもこの条件の環境で天然ダイヤモンドができたのだろうと推定されているということなのです。
特に、天然ダイヤモンドの結晶は多くの場合、八面体として成長していますが、HPHT法(温度差法)による合成ダイヤモンドの結晶は八面体面と六面体面として成長します。
図表 合成ダイヤモンド(左)と天然ダイヤモンド(右)の成長パターン
https://www.gia.edu/JP/hpht-and-cvd-diamond-growth-processes
この成長パターンの違いから、合成ダイヤモンドと天然ダイヤモンドには顕著な差が生じます。
例えば、ダイヤモンドは窒素(N)を不純物として含有する「Ⅰ型ダイヤモンド」と含まない「Ⅱ型ダイヤモンド」に分類されますが、天然のダイヤモンドのほとんどⅠ型であり、無色の合成ダイヤモンドはすべてⅡ型です。
また、HPHT法(温度差法)による合成ダイヤモンドは、カットを施された後、クラウンまたはパビリオンに十字形の蛍光パターンを示したり、紫外線ランプを当てた後、1分ほど発光し続けたりするとされます。
https://www.gia.edu/JP/hpht-and-cvd-diamond-growth-processes
ダイヤモンドにはまだまだ解明されていない多くの謎が残されています。
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