お知らせ
「うらさんの祈りはダイヤモンドになって」著者:生島馨子
平成17年2月7日。
春まだ浅いこの日、一人の老女が天に召された。名は生島うら、享年九十九歳。百歳の誕生日まであとわずか一カ月余りを残しての旅立ちであった。様々な病や身体の不調を抱えながらも、明治から平成まで四つの御世を、健気に精一杯生き抜いてきた。
- 【うらさんの魂がダイヤモンドになった・・・・】
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1972年11月1日失踪した生島孝子さん(当時31歳)のお姉さん、生島馨子さんが、母うらさんの一周忌を前に著書「うらさんの祈りはダイヤモンドに なって」を刊行されました。生島うらさんは、昨年2月、奇しくも曽我ひとみさんのお父様と同じ日に99歳でお亡くなりになりました。
葬儀から3日がたったある日、馨子さんはテレビのワイドショーで事故で亡くした子供の遺灰をダイヤモンドに加工したという女性の体験談を見ました。母の命を守りきれなかった申し訳なさでいっぱいの今、うらさんの遺灰をダイヤモンドにしよう!うらさんの魂を、この世で永遠に輝かせたい!そう決心した馨子さんは遺灰をダイヤモンドにするなど罰当たりかもしれないと思いつつも、ためらわずに依頼をされました。
うらさんの遺灰はダイヤモンドに生まれ変わり、いつまでも輝いています。いつか孝子さんが帰ってきたら、「母さんだよ。孝ちゃんの帰りをずっとずっと待ってたんだよ。」と、お日様色のダイヤモンドを見せてあげるのでしょう。
「ないものねだり」著者:中谷美紀
中谷美紀さんのanan連載エッセイが一冊の本になりました。
~日々奔走、時々放浪?~
刑事に詐欺師、娼婦にエルメスさまざまな人生に身を任す女優の台本のない日常を綴った赤裸々エッセイ集。
- 【灰とダイヤモンド】
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自分が死んだら密葬で、火葬後は海に散骨を、なんて思っていた。静かに死んで行くのが理想だったけれど、遺灰からダイヤモンドが作れると知った途端、気持ちが大きく揺らいだ。
ドラマチックで照れくさいのは仕方がない。最愛の人を亡くした人々が、ただ悲しみに打ちひしがれるのではなく、個人の生きた証を身に着けることで、心の平穏を保つことができるならひとつの救いになるのでは?とも思う。
「アタシが探していたのは、これだわ!」
母を亡くしたばかりの友人に話を持ちかけるととても喜んでくれた。『LIFEGEM』 というこの遺灰ダイヤモンドが世界中で流行ることは間違いないだろう...
遺灰ダイヤモンドについて、中谷さんの想いのまま書かれたエッセイです。